Post-IPO Startupの経営をテーマに掲げるシニフィアン株式会社のコーポレートアイデンティティの策定を行いました。彼らのミッションは経営知とさまざまな経営哲学を伝えることです。ロゴやブランドガイドライン、そして彼らのメディア「Signifiant Style」のロゴとウェブサイトの制作も行いました。
Signifiantはフェルディナン・ド・ソシュールによって定義された哲学用語で、フランス語で「意味しているもの」という意味を持ちます。
シニフィアンという言葉自体は何も指していない。
ではシニフィアン株式会社というのは一体経営者にとって何を知覚させてくれるものなのだろうか。
私は「空気」なのではないだろうかと考える。
時代の空気、従業員の空気、法人という人格の空気...
空気も人の目には見えないものだけれど、生き物にとって必要な存在である。
人はほんの少し風が起きるとき、空気を知覚する。
経営の息吹を吹き込もう。
シニフィアンという企業が経営者にとって知覚させてくれるものを「空気」と捉えて、ビジュアルコンセプトに据えました。
全体的なデザインの方向性を決めるため、まず最初にいくつかのシンボルと色を模索し、最終的に2案が残りました。クライアントが右側の案を選んだ後、形や太さ、角度などの検証を何度も行いました。形と平行して色の検証も行いました。リサーチの結果、古くからある日本のファンドは日本の伝統色である「紺色」をよく用いていることが分かりました。人々のもつ投資ファンドのイメージを一新するため、まったく別の色の用いるのではなく、青系統の中でも明るい水色を選ぶことに決めました。また、これはコンセプトで定めた「空気」感とも合います。
ウェブ開発: Kengo Hamasaki